税理士試験は一発合格可能?

税理士試験は一発で合格できるのかどうかが気になっている人は多いでしょう。難関の国家試験として有名なので何度も受験しなければ合格できないのではないかと不安になるのも当然と言えます。税理士試験は年に一度しか受験のチャンスがないため、何としてでも一発合格を達成したいと思うのがもっともなことです。この記事では税理士試験を一発合格するためのポイントと考え方を紹介します。これから税理士試験の対策を始める人も、勉強を続けてきた人も参考にしてください。

税理士試験の一発合格は可能

結論としては税理士試験の一発合格はできます。実際に一発合格をしている人も世の中にはたくさんいるので、やればできると考えて前向きに取り組みましょう。ただし、一発合格については2つの考え方があります。自分のイメージしているのがどちらに該当するかを考えて、合格のポイントを押さえて勉強に取り組むのが大切です。

税理士の一発合格の2つの考え方

税理士試験の一発合格には2通りあります。1回の受験で必要科目をすべて合格するか、特定の科目だけ受けて確実に合格するかのどちらをイメージしているでしょうか。
税理士になるには会計分野の簿記論、財務諸表論の2科目に加えて、税法分野の選択必須科目から1科目、選択科目から2科目の合計5科目の合格が必要になります。税理士になるために一発合格をしたいという場合には5科目同時に受験することをイメージしているでしょう。
しかし、税理士になるには通算で5科目を合格すれば問題ありません。1科目ずつ受験して5年間かけて税理士になるという道もあります。また、科目合格でもその分野の知識がある人材として認められるので、会計事務所や税理士事務所、企業の経理・財務などで働く際にも有効活用可能です。税理士登録をする際には実務経験も求められます。そのため、数回に分けて受験して科目合格を積み重ねつつ、仕事もして実務経験を積むというアプローチもあります。この場合には特定の科目だけ勉強して受験し、確実に一発合格することをイメージしているでしょう。
どちらの考え方でも一発合格は可能です。ただ、難易度も科目の選び方も注意が必要なので、それぞれのポイントを確認しておきましょう。

5科目同時で一発合格を目指すときのポイント

税理士試験を5科目同時受験して一発合格をするには重要なポイントが2つあります。科目の選び方と受験のタイミングについて以下のポイントを押さえておきましょう。

試験スケジュールを確認して科目を選ぶ

税理士試験のスケジュールを確認してどの科目で受験するかをよく考えましょう。税理士試験は3日間にわたって実施されます。試験日程は変更される可能性がありますが、近年のスケジュールは以下のようになっています。

1日目:簿記論・財務諸表論・消費税法または酒税法
2日目:法人税法・相続税法・所得税法
3日目:固定資産税・国税徴収法・住民税または事業税

必須科目の簿記論と財務諸表論が1日目にあり、選択必須の法人税法・所得税法が2日目に設定されています。法人税法と所得税法は他の税法よりも勉強しなければならない分量が多く、負担も大きいのが特徴です。また、1科目の試験時間は2時間もあるので、1日に3科目を受験するのは体力的にも精神的にも負担が大きいと感じる人も多いでしょう。
例えば、以下のように科目を選択すると勉強の負担も試験時間の長さもあまり偏らずに済みます。

1日目:簿記論・財務諸表論
2日目:法人税法(あるいは所得税法)
3日目:固定資産税・国税徴収法(あるいは住民税、事業税)

短期集中の方が得意な人の場合には3日目は受験しないで以下のように詰め込むことも可能です。3日連続で試験を受けるのも大変なので、このようなスケジュールの組み方も賢いと言えます。

1日目:簿記論・財務諸表論・消費税法(あるいは酒税法)
2日目:法人税法・相続税法(あるいは所得税法)

人によってどのような組み合わせ方が良いかは異なります。自分なりに無理なく受験できるように計画を立てて科目を選ぶようにしましょう。

むやみやたらに受験しない

税理士試験で5科目同時に合格するにはむやみやたらに受験しないのがポイントです。上位30%に入れば試験に合格するとよく言われていますが、模擬試験などで上位30%に入っていても十分とは言えません。緊張や疲れによって本番に最大のパフォーマンスが出るとは限らないからです。また、模擬試験を受けていない人もいる点にも注意が必要でしょう。一科目だけに集中して勉強してきた人に比べると5科目を並行して勉強してきた人の方が不利になりがちです。どの科目でも上位10%以上くらいになるように勉強を進めていき、自信を持ってから税理士試験を受けるのが大切です。

科目ごとに一発合格を狙うときのポイント

科目ごとに受験して一発合格を狙うときには大切なポイントが3つあります。以下の手順でどのように受験していくと良いかを詳しく考えるのがおすすめです。

何回の受験で5科目合格を達成するかを考える

科目ごとに税理士試験を受けていく場合には、5科目合格をいつ達成するかを考えて計画的に勉強しましょう。2年か3年で5科目を合格するという計画を立てる人が比較的多いですが、5年間かけても構いません。2年計画の場合には1科目+4科目、2科目+3科目という2つの組み合わせ方があります。1年目の科目数を多くするか、少なくするかも検討事項でしょう。勉強に費やせる時間との兼ね合いも考えて、無理のない受験回数を決めるのが大切です。

受験資格がない簿記論・財務諸表論は早めに受ける

税理士試験には受験資格があります。税法の分野は学歴や職歴などによる受験資格を満たしてから受ける必要がありますが、簿記論・財務諸表論には受験資格が定められていません。早い段階から受けられるので、勉強して自信が付いたらすぐに受けるのがおすすめです。例えば、1年目に簿記論、2年目に財務諸表論を受けて、3年目に税法3科目をまとめて受験するというやり方もあります。これから受験資格を手に入れようとすると2~3年くらいかかるのが一般的です。その間に簿記と財務諸表論を合格しておけば、最後に税法3科目を一発合格するだけで済みます。

実務で使用する科目から優先して受験する

科目合格を狙うときには実務での使用を重視するのが効果的です。経理や会計の仕事を担当する際には簿記論や財務諸表論の科目合格をしていると優秀な人材として認めてもらえます。個人事業として税務に携わるなら所得税法、法人で税務を担当するなら法人税法や消費税法、固定資産税などが役に立ちます。就職や転職でも有利になるので、まずは実務で使用する科目を優先して受験しましょう。
ただ、勉強の負担の大きさを考慮して計画を立てることも大切です。次の税理士試験までに勉強に費やせる時間を考えて、優先する科目を厳選しましょう。欲張りすぎると一発合格できなくなるリスクがあるので、科目数は少なめにするのがおすすめです。

税理士試験は一発合格可能?

税理士試験は5科目同時に受験しても、特定の科目だけを選んで受けても一発合格を狙えます。きちんと勉強して上位を目指すのが基本ですが、5科目受験かどうかによって押さえるべきポイントは異なるので注意しましょう。5科目受験ではスケジュールの検討と慎重な準備、科目合格を目指すときには受験回数を考慮した計画性が重要です。税理士試験は難関とはいえ、5科目一発合格をしている人もいます。計画的に勉強して一発合格を目指しましょう。